ELECOM のトラックボール HUGE (M-HT1URX) のチャタリングを直す

はじめに

M-HT1URX が購入後 8 ヶ月くらいでチャタるようになったので分解修理しました*1

分解にあたっては以下の記事を参考にしたので,本記事は半分くらいそれの焼き直しになっています.

エレコム製トラックボールHUGEのチャタリング修理とギシギシ改善方法 | 日本霜降社

 

本記事を読んで分解される場合は自己責任でお願いします.

 

分解する

1. 裏面のゴムを剥がす

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4 つ付いてるゴムをべりっと剥がします.

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丁寧に剥がさないとこんな風に接着剤が残ってかなり嫌な感じになります.

 

2. ネジを外す

ゴムの後ろにあった 6 つのネジと,ボールの裏にある 2 つのネジを外します.前掲記事ではトルクスネジとなっていましたが,自分の場合は普通のプラスネジでした.

(2022/9/10 追記)

以下のコメントをいただきました (情報提供ありがとうございます!).中央にもう一本ネジがあるそうです.

ネジですが真ん中あたり、 MADE IN CHAINAあたりにもう一本あります。
突き破るようにドライバーを刺して穴を開けてネジを外せば特に力なく開けることができました

3. 開ける

横から本体をこじ開けます.当初は全体(手のひらを置くとことか)を一気に開けると思い込んでおりやたら苦戦しましたが,チャタリングを直すだけなら左側(左クリックやホイールがある部分)だけ外せばよいです.

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いま気づいたんですが,側面のほこりがすごい.

 

女子小学生すぎて外すのにめちゃくちゃ苦労しました.小学生の方が分解するときは大人に手伝ってもらうとよいと思います.ちなみに私の握力は 28 kgf とかです.

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ベキッって音がして一瞬ビビりましたが,なんかいい感じに外せました.

 

白い帯みたいなやつを外すと左側が取れます.写真には写っていませんが,接続部分にある黒いパーツをカチっと上げてやると白い帯は外せます.

 

4. スイッチに接点復活剤を吹きつける

やっと本丸にたどり着きました.記事では一瞬ですが,実際には持ち前の不器用さを遺憾なく発揮してここまで 30 分くらいかかっています.

3 つあるプラスネジを外せば基盤を取ることができます*2.ちなみにこのときネジを 1 つ失くしましたが,残り 2 つで固定できてればまあ動くだろという適当な推測のもと続行しました.こういう杜撰な人間がエンジニアの卵として高専を卒業することに不安を感じる.

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ホイールが汚れている気がしますがひとまず無視して,スイッチを直します.基盤の左下にある直方体が左クリック用のスイッチです.こいつに接点復活剤を吹きつけます.

 

接点復活剤はコメリとかで買えます.100 均にあるだろと高をくくっていたら全然そんなことはなくて,900 円くらいしました.

 

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エイムが下手すぎて周辺がびちょびちょになっている…….

 

前掲記事に

たらした後は、ピンセットの先などの汚れていないモノでスイッチを30回くらいカチカチして、もう1回たらしてカチカチして、というのを4セットくらいやりましょう。

とあったので,その通りにします. 

 

5. 元に戻す

これまでと逆の順番で戻していきます.つまり,

基盤のネジをしめる→白い帯を繋げる(黒い留め具をしめる)→左側部分を本体に嵌める→ボール裏のネジをしめる→ゴム裏のネジをしめる→ゴムを貼り付ける

の順でやればよいです.白い帯を繋げるときは裏表に注意します.左側部分を嵌める前に一度マウスを PC に繋いで動作確認をするとよいと思います.

おわりに

以上でチャタリング修理は終わりです.直す過程でどこかをうっかり壊している可能性もありますし,そうでなくてもどうせ数ヶ月したらチャタリングが再発するそうなので,そうなったら潔く新品を買いましょう.

実はマウスの分解は人生初だったので死ぬほど疲れました.労力を考えるとはじめから新品を買った方がよかったかもしれません.

 

*1: 8 ヶ月というのは短いように思えますが,一時期リモート授業とかで一日中 PC に張りついていたのでまあ自然なところでしょう.

*2:別に基盤を取る必要はないかもしれません.