内容
ある種の入力(e.g. インパルス信号,ステップ信号,ランプ信号)の入力に対する系の時間的出力を考えたい.すなわち,なる出力を与えた際のを見たい.このような場合,応答を計算することになる.
応答を計算するには,入力信号の Laplace 変換と伝達関数の Laplace 変換をかけあわせ,逆 Laplace 変換すればよい.特に,単位インパルス関数の Laplace 変換はとなるため,インパルス応答は伝達関数の逆 Laplace 変換と一致する.
感想
たたみこみ(合成積)について.
以前大日本図書の『新応用数学』でたたみこみの概念に触れたときは,動機が示されず定義から入ったので,若干機械的な印象を受けました.この教科書では,応答の計算という一つのモチベーションのもとに導出してから定義を出していたので,親近感を持つことが多少はできたかな?と思います.