はじめての制御工学:第1講

はじめに

ふと,専門(情報系)以外の勉強もしたくなったので,制御工学に手を出すことにしました.参考書には↓を使っています.

はじめての制御工学 改訂第2版 (KS理工学専門書)

はじめての制御工学 改訂第2版 (KS理工学専門書)

 

できるかぎり一日1講のペースを保ちたいですが,後半になると内容が難しくなるのでちょっと不透明です.

制御工学をがっつり使うわけでもなく,単に教養として一通りやっておきたいだけなので,ゆるゆる進めてきたいと思います.

記事中に誤って認識している箇所などがあればご指摘いただけるとありがたいです.

内容

(第1講は復習的な内容なので,ほとんど新しい学びはないです.)
微分の物理的な意味,微分方程式,指数関数,制御の意味など.

システム(系)を扱うに当たっては,それを数学的モデルに落とし込んで考えることができるとうれしい.

制御とは操作量(入力)を調整することで制御量(出力)を望ましいものに保つことであり,大きく自動制御,手動制御,シーケンス制御(あらかじめ定められた手順に従って制御する方式)に分けられる.
自動制御は重荷,フィードバック制御(出力を適宜検知し,それに応じて入力を変化させる方式),フィードフォワード制御(出力の検知を行わない方式)からなる.入力と出力の関係が明確にわかっている場合はフィードフォワード制御を十分利用できるが,そうでない場合は困る.

感想

特にないです.(なんだこのセクションは)

2018年を振り返って

まえがき

第六駆逐隊のみんなが下半身に身につけてたもの全部買い取りたい

カレンダー

1月

JOI に向けて精進をするなどしていた.あと重い腰を上げて物理に手を付けはじめたり.

2月

JOI に出る.つらくなる.人々とエンカできたのは楽しかった.「人々」と書いたものの実質一人としかエンカしてないことに気づく.

春休みが始まって友人とランニングを始めるが,ふたりとも朝が弱いタイプだったので5回で終わる.
物理をぼちぼちやる.

3月

事実上何もしていなかった.かろうじて応用情報技術者試験の対策?

部活の絡みでイベントに出る.言語処理に興味があったので少しだけその方面を絡めたゲームを作った.正直作り込みが足りなかった.来年は同じ作品をリメイクして出す予定.

4月

進級する.直後に応用情報技術者試験を受ける.このへんまで高校物理への情熱が継続する.

応用情報技術者試験はつらかった.まず会場が遠い.日が昇る前に起きなければならない.しかも,受験者の平均年齢が基本情報のときと比べて一気に増大する.

5月

何やってたかあんまり印象がない.とある科目をきっかけに数学を勉強しはじめる.

6月

数学をやってた.中間試験の結果がひどくて結構めげる.

プロコンの予選がある.競技部門なのでまあ通る.ここからが問題で,開発にほとんど手を付けていなかった.この時期にサボったツケは10月頃支払うことになる.


部内でハッカソンを行う.新入生と2~5年生の距離を縮める目的だった.自分は運営に回ったので直接的に1年生と触れ合ってはいないが,感触はぼちぼちだったと思う.チームごとのテーマを魅力的なものにして,1年生を分散させることが大切っぽい.それと,チーム分けの前に各テーマの紹介を行う簡単な LT とかがあってもいいと思う.

7月

数学をやっていた.暑かった.

このあたりで英語論文を読む必要性が生じる.全く読めないが根気で1行ずつ読み進める.数学の教員に「1年かけて1ページとかはザラだから」と言われてつらくなるが,それは専門の数学者の話であって,高3が趣味でやってるやつはまだマシなのではと思い直す.

8月

夏休みに入るが,実質的には数学休みと呼べるくらいには数学ばかりしていた.といっても,ベースが貧弱だったのであまり結果が出ていない.

所用で東京に出る.ついでなので国会議事堂(衆院)を参観したり,神保町に行ったり,東大赤門を見たりした.明倫館に入って心がときめいた.

Hack U 2018 Osaka に出る.人生で初めて端末室に泊まり込みでの開発を行った.結果はかんばしくなかったが,開発に加われる実質的な頭数が足りなかったことを加味すれば健闘したほうだとは思われる.しかし,こういった正当化が可能なところに問題がありそうではある(そもそもモチベーションに欠けている人間をチームへ突っ込むべきではない.モチベーションは持続的なものではないので,最初に決定したチームメンバーを固定しないことが大事).

9月

プロコン(10月末)の存在が心を蝕みはじめる.いろいろコードを書いたが,この時期までに書いたコードは結局ほぼ生かされなかったと言ってもよい.
あとはめっちゃ数学をしていた.

10月

プロコンがやばいなあとなる.頑張って開発する.ソルバー担当は自分ひとりだったのでかなりめちゃくちゃなコードを書いた.結果として,名状しがたい謎のアルゴリズムが生えてしまった.それっぽい手は返すのだが.探索アルゴリズムについてちょっとでも勉強していたらこんなことにはならなかったのかもしれない.ちょうど木こりが斧を研ぐように(?).

11月

文化祭がある.部の出展があったのでゲームを出す.結構高評価だった.

中間試験がある.毎回のことながら一夜漬けだったが,今回は比較的満足の行く結果を収め得たと思う.席次は上がったが,理由としては ・前期のみ開講科目がそもそも成績に計上されていない ・力学や流体力学のような多くの人が点を落としてる科目で高得点を取れた などがある.しかし,凝りもせず低得点を取り続けている科目(マイコンなど)もある.学年末で挽回できるようにしたい.

12月

化学の到達度試験(CBT)がある.化学といっても高校カリキュラムで言うところの化学基礎分野のみで,本来なら全学生が満点を取れるような試験ではある.ところが,凡ミスで2問落としてしまった.もちろん事前知識があれば解けた(そして,この部分の事前知識は授業で一切扱っていない上に,他クラスに多少知り合いがいれば入手できたので,若干不当ではある)が,少し常識的に考えれば消去法的に正答できたと思われるので悔しい.

冬休みに入る.生活リズムが一瞬で崩壊する.数学・物理の到達度試験に向けてちょっと勉強をする.2月ごろにあるコンテストに向けてソルバーを書く.乱数の生成法について少し学ぶ.あっという間に大晦日になってしまった.

 

お気持ち

勉強の面ではあまり進歩が見られなかった.物理,化学,純粋数学に対する苦手意識を克服できたのはよかった.

生活リズムは悪化した.

プログラミングは比較的たくさんやった.競技プログラミングは JOI 以降あまりやれていないが.Web プログラミングに対する苦手意識は克服できていない.

本はそこそこよく読んだ.来年以降本を読む暇もなくなることが想定されるので,今のうちにたくさん読んでおきたい.

ごちうさの新刊は実によかった.きんモザの新刊もよかった.後世に語り継いでいきたいと思う.

 

読書

読んだ本をなんの工夫もなしに列挙しておく.

IntelliJ で Gradle プロジェクトを作った際,src フォルダとかが生成されない

表題の通り.

File→Settings→Build, Execution, Deployment→Build Tools→Gradle→Create directories for empty content roots automatically にチェックを入れる.

 

P.S. 「Gradle」と「グラドル」でだじゃれを作れるかと思っていたが,Gradle の読みは「グレイドル」らしいので断念.

調べてみると,インターネットには単語の発音を教えるだけの動画がいっぱいあるっぽい.

youtu.be

カリキュラム更新による授業種別の変更について

旧カリ新カリ

  • 必修科目必履修科目
  • 実験科目/体育必修科目

必修科目は単位を取らないor欠席数が1/5を上回ると留年が確定する科目.必履修科目は欠席数が1/3を上回ると留年が確定する科目.

進級するには,自学年で開講されている科目のうち,

  • 全ての必修科目で成績60点以上を取り,
  • 全ての必修科目で4/5以上出席し,
  • 全ての必履修科目で2/3以上出席し,

かつ,規定以上の単位数を取る必要がある.

カリキュラムの過渡期にあるので,教員側が必修と必履修とを取り違えていたりする(上述の通り,旧カリでは「必ず出なければならない科目」が必修科目と呼ばれていた).学生生活ガイドブック記載の授業科目表と Web サイト記載の授業科目表は正しいので,迷ったらそちらを見ればよい.なお,高専機構が提供しているらしい Web シラバスでは,困ったことに必履修科目も必修科目として記載されている.システムの都合だろうか.この記述は信用してはいけない

新年度になった

気づけば進級していました.3年生になります.やりたいことがいろいろあります.

  • 勉強 - 英語,物理,数学あたり
  • 開発 - Web 絡み
  • 競プロ
  • 読書

今年度は高専プロコンへの参加がほぼ確定しており,しかもバイトが割と忙しくなりそうなので,時間を効率よく使っていきたいです.編入試験まであと2年しかないし,英語力を鍛えないとやばそう.

春休みは相当だらだらしていてあまり勉強が進んでいません.かろうじて物理をちょっとだけやりました.結構な苦手意識を持っていたんですが,ちょっとでも軽減できたらいいな~という気持ちです.

学校ですが,クラスの人数がかなり増えてて驚きました.教室が狭い.
時間割を見ると(3年なので当たり前ですが)専門科目が増えてて個人的には嬉しいです.数値計算の講義があるのが大変よい.

JOI 2017-18 本選 参加記

かふうちの あおやまみどり てでざりぜ

 

はじめに

  • 主に自分が後で読み返して懐かしむために書いています
  • ちゃんとした文章を書くのがめんどくさいので箇条書きにして断片的に書いてます
  • JOI要素よりそれ以外要素のほうが多い

前日

1日目

  • 移動 遠すぎ
  • 筑波につくわw
  • 道とか駅とかが広くて計画都市やばいってなる
  • 予選Bランクなので盾を貰えない えーん
  • ラクティスに出る
  • 450点を取る 絶望する 後ろのほうで全完したプロが集団を形成しだす 死ぬ
  • microbeプロとエンカする コミュ障が出てしまってほんとうに申し訳ない
  • 立食パーティー もくもくとご飯を食べTwitterをした
  • 自己紹介の段では「共産主義が好きです」と言うわけにもいかず「だじゃれとなぞなぞが好きです」と言った(それはそれでどうなんだ)
  • 宿がすごかった(多義的な説明)
  • ねね

 

2日目

  • 本選やる
  • 懸念してた割に1問目が簡単に解けた
  • 2問目はとりあえず全探索で10点をとったけどそれ以降が無理だった 後で解説を聞いてみると完全に方針を誤っていたことが判明
  • それ以降はお察し
  • 昼ごはんのときは完全にスマホをつついていた コミュ力くれ
  • 解説を聞く 途中から全くわからなくなる だじゃれが面白かった
  • ホテル行って体がほてるw
  • はみれすで晩ごはんを食べる 近くにコンビニがないことが判明
  • いろいろやってねねをした

 

3日目

  • スタバ
  • おみやげを買う 筑波土産は何があるのかさっぱりわからないので適当に見繕った
  • 東京の八重洲ブックセンターに行かせていただく めっちゃ広くて興奮した 浪費してしまう
  • 帰る 新幹線でGoogle Mapsのアプリ開いてうわーはえーってやるやつやった
  • 家帰っていぇーい

所感

コミュ力は大事 精進も大事

9歳からの唯物史観入門

はじめに

チマメ隊の足裏舐めたい

 

唯物論とは何か

そもそも「唯物史観」の「唯物」は,「唯物論」からきています.

ゆいぶつろん【唯物論

〘哲〙 物質を根本的実在とし、精神や意識をも物質に還元してとらえる考え。唯物論的思想は古代ギリシャ初期、中国・インドなどにも現れているが、近代以後では一八世紀フランスの機械的唯物論、一九世紀のマルクス弁証法唯物論などが代表的。マテリアリズム。

 大辞林 第三版

この意味わかるか?俺にはわからんわ

 

乱暴に言うと,こころ(精神)とモノ(物質)のうち,モノを重視する考え方が唯物論です.

特にマルクス主義の文脈で「唯物論」と言うときは,経済を重視するぞ~みたいな意味であることが多いです.

 

史観とは何か

歴史上のできごとを考えたり解釈したりするときの統一的な立場・考え方を指します.たとえばぼくが「世界はだいたい下半身で回っている」と考えたとします.すると,アクティウムの海戦はクレオパトラの美貌に嫉妬したオクタウィアヌスのちんぽ戦争だと考えることができますし,フランス革命マリー・アントワネットのシコさに興奮した市民たちの暴動とみなせます.

このように,「歴史上の(多くの)できごとはみな○○を背景として起きた」という見方を持ち込むことで,歴史を把握しやすくなったりします(ただし,弊害もかなりあります).

皇国史観のせいで○○史観というワードは悪印象を抱かれていると思いますが,唯物史観は良いやつなのでかわいがってあげてください.

 

つまり,唯物史観とは

歴史上のできごとを経済をベースに考え,解釈することです.

これを端的に象徴しているのが,『共産党宣言』にある以下の句です.

今日までのあらゆる社会の歴史は,階級闘争の歴史である.

 マルクス主義においては,経済(Basis,下部構造)が政治や文化(Überbau,上部構造)を規定すると考えられています.

唯物史観でみる歴史

唯物史観がいったいどういう意味なのかざっくり把握したところで,実際に唯物史観に立って歴史を眺めてみましょう.

 

中世

中世の社会では,労動による生産はとても小規模です.生産の成果物(たとえば農作物)はもっぱら自分で食べるためか「お上」に年貢として納めるため消費されました.これを誰かに商品として売るのは,生産がよほどうまくいき,たくさんの余りが出たときにかぎります.
この段階での政治体制は,封建的君主制です.すなわち,血縁関係をベースにした権力の継承が行われます.ここで重要なのが,この時点における生産的支配階級(封建君主や領主)にとって都合の良い体制として封建的君主制が選び取られたことです.マルクス主義的考え方では,その時々の支配階級の思想がすなわちその時々の国家的思想となります.

 

産業革命

ところが,産業革命が中世社会をぶちこわします.大規模な工場が都市に建てられ,地方に分散していた人口が集中するようになりました.大工場ができたことで,モノの生産は個人ではなく複数人で行われるようになります.つまり,生産が社会化したわけです.ところが,生産の成果物は個人である工場主に取得され,工場主によって個人的に交換(取引)されます.すなわち,社会的な生産←→個人的な取得と交換,という矛盾した構造が生まれてしまったわけです.

エンゲルスによれば,「この矛盾の内に現代の一切の衝突の萌芽が含まれている(原文傍点)」そうです.

矛盾の帰結として,労働者階級が発生します.産業革命前の社会でこぢんまりとした生産を行っていた小生産者・小農業労働者は,大規模に生産される商品に太刀打ちできなくなり,生計を立てるため大工場の労働者に堕してしまいます.かつて,労働は,自己の持つ生産手段に基づいて行われていました.ほとんどの農業従事者は,自らの土地を所持しており,いざとなればその土地から生産できる商品で十分食いつないでいけました.ところが,産業革命後の資本主義社会では,労働者は生産手段を何一つ持ちません.したがってこの労働者階級を無産階級と呼びます.かれらは労働により賃金を得ますが,その賃金はかれら自身の生活に必要な商品へと消化されます.そして,その商品を用い,ふたたび労働に必要な生命維持を行います.ここで,価値の収支はゼロです.生きるために労働し,労働するために生きます.

一方,資本家階級は,自己の資本を投じて商品を生産します.そしてこの商品を売って資本を得るわけですが,この商品には付加価値が存在します.すなわち,このサイクルの前後で,資本の総量が増加しているわけです.これが資本家と労働者の決定的な違いです.

 個々の資本家は,他の資本家との競争に打ち勝つため,生産を機械的に向上させる必要があります.これは一種の強制命令となります.かれらは絶え間なく生産量を増加させます.しかしながら,市場の拡大は商品の増加に追いつきません.ここにきて,需給のバランスが取れなくなります.
この不均衡を解決するのが恐慌です.恐慌は生産手段を破壊し,労働者階級を解雇します.そして生産と交換の関係に安定がもたらされ次第,ふたたび資本家による生産が活発化します.したがって恐慌は周期的に発生します

プロレタリア革命

書くのめんどくさくなったので端折りますが,産業革命後の資本主義の発展は矛盾を増大させ,やがて矛盾を解決するためのプロレタリア革命が発生します.

 

おわりに

たぶん,おれ,ちゃんとした文章書くの向いてない

(追記)「中折れ」と言われました.簡にして要を得ていますね.